新型コロナウイルス感染症に係る学長メッセージ(5/29更新)
2020年5月29日
学生の皆さんには、新型コロナウィルスの影響により、外出の自粛などで不便な生活を強いるとともに、授業開始時期の変更や遠隔授業の導入、土曜授業の実施など、授業が変則的に行われ、多大な負担をかけています。こうした状況の中でも、みなさんが協力しよくやってくださっていることに感謝したいと思います。
6月からの授業については、遠隔授業を継続しつつ、演習系や実習系の授業を中心に少しずつ対面授業を取り入れていきます。遠隔授業の実施においては、通信環境が不十分な学生に、大学としてパソコンの貸し出しを行うなど授業に支障がないよう配慮しているところです。また、対面授業の導入にあたっては、学生や教職員に安心して授業に臨んでもらえるよう、感染防止の観点から本学で対面授業実施基準を作成し、基準を満たす科目を対象に対面授業を実施していきたいと考えています。
新型コロナウィルスの影響による家計の急変やアルバイト収入の減少などで経済的な不安を抱えている学生も多くいると思います。こうしたことから、本学では後援会やあきびネットのご支援をいただきながら本学独自に支援金の給付を行うこととしたところです。このほか、国による緊急給付金の申請も始まっていますので、該当するみなさんは事務局学生課に相談してください。
国の緊急事態宣言は解除されましたが、引き続き従来と同じく警戒、注意を行っていく必要があります。今後、秋から冬に向かって新型コロナウイルス感染の第二波、第三波の到来も予測されており、対応するワクチンや治療薬が開発され普及するまでは根本的な沈静化は難しいと思われます。大学としては、こうしたことを念頭に、感染の状況が落ち着いているうちに、感染対策を講じながら対面授業を進めていきたいと考えており、後期からのカリキュラム編成についても検討していく所存です。
今後、対面授業を増やしていきますが、これに伴う気の緩みが、これまで積み重ねた努力を無にするようなことがあってはなりません。コロナウイルスとの戦い(付き合い)は今後もしばらく続く見通しであり、引き続き自律した行動をお願いします。具体的には、日々の体調管理を怠らず、少しでも異常を感じるときは、自分のため、友人のためにも登校せず、自宅で休養すること、また、登校した場合も、マスクの着用や他人との距離の確保、3密の回避、手洗いなどを徹底するほか、政府が示した「新しい生活様式」を当たり前のこととして日常に取り込み、行動していただきたいと思います。
難しい対応が迫られて、皆さんにもご迷惑をかけたり、混乱があるかもしれませんが、本学の重要な構成員の一人として、われわれ教職員と心をひとつにして、これを乗り越えていこうではありませんか。ご理解とご協力をお願いします。
令和2年5月29日
秋田公立美術大学 学長 霜鳥秋則