滞在制作『習慣のとりこ』をつくる
日々の泡
- [形式]
- イベント
- [日程]
- 2016年8月7日(日)18:00 – 21:00
- [拠点]
- BIYONG POINT(秋田市八橋南1丁目1-3秋田ケーブルテレビCNA内ギャラリー)
- [概要]
- メインの作品でみなさんからご協力いただき収集したホームビデオを泡の発生している水槽に投影する装置をつくっているのですが、今回のイベントでは古い映像とともに、どんなパフォーマンス、アクションが繰り広げられたらいいか、その実験と検討を行います。
レポート
8/7(日)は「日々の泡」と題した、新作撮影のための実験と検討会をあわせたイベントを行っていました。県内の約20家庭からお借りした8mmフィルム、Hi-8、VHSはリサーチや作品にどのように活かされるのでしょうか。
昨年の滞在制作では、リサーチのために「県政映画」や「県政ニュース」といった1950-70年代の秋田県に関するオフィシャルな映像を片っ端から見て「踊る」シーン、「掃除する」シーンに分けてリミックスを行い、新作映像とあわせてインスタレーションを行った岩井さん。秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINTで行われた展覧会全体も、大規模な建て込みを行うなど、構造的なものでした。今年は、1970-2000年くらいまでのホームビデオという、プライベートなものにアプローチしています。詳しくは展覧会にお運びいただき、実際にご覧いただければと思うのですが、今回は作品自体が非常に構造的。
今回のイベントでは、実際にホームビデオの映像を見ながら、これらの映像にいかに現在から過去の時間軸にアクションを起こしていったらよいか、プロジェクトの参加者は、実際に手や顔を水につけつつ、花火をしつつ考えました。別々の家庭で映されたものなのに、ホームビデオは赤ちゃんをお風呂に入れたり水浴びしたりするシーン、発表会や卒園式、祭りや旅行などの映っているものに特徴がある。そして、撮影者の愛情が感じられるものもあったりと非常に面白いことを実感しています。