男鹿 神々と生きる島を探る

〜男鹿の日常を探る – 男鹿日常体験フィールドワーク〜

[形式]
フィールドワーク
[日程]
10月21日(土)10:00~16:00
[会場]
里山のカフェににぎとその周辺
[定員]
本講座受講生のみ
[概要]
里暮らしの冬支度(冬〜春の暮らしについて考察、薪割り等の農業体験を予定)
※昼食1,500円実費支払

 

[レポート]
今年度2回目となる今回のフィールドワークは、冬支度と題して“冬の里山の暮らし”を実際に体験し、日常の空気を感じながら周辺散策などを行うフィールドワークを行いました。

天気にも恵まれたので、最初は稲穂の揺れる景色を望みながら、周辺散策がてら“耳どっこ”へ向かいました。ここは、昨年度(ARCHIVER2016>7/16(土)参照)も見学した場所ですが、今回初めて参加する受講生もいたため訪れました。一般受講生の田中さんと井上先生に解説をしていただき、云われや歴史、雰囲気をより深く感じることができました。

里山のカフェににぎに戻ると、歴史的な男鹿の人々と地形との関わり合いに関するお話などを大まかにレクチャーしていただき、みんなで1日のスケジュールの確認を行いました。
お昼ごはんは、里山カフェににぎで働くおばあちゃんお手製のだまこ鍋と猿田さんが作った生ハムと黒豆茶といったラインナップでした。受講生は県外出身者が多かったこともあり、初めて食べるだまこに「美味しいね〜、温まるね〜」といった会話もしつつ、少し寒くなった男鹿の空気感を感じながら男鹿の食文化に触れることができました。

午後は、男鹿の冬には欠かせない『ナマハゲ』について学び、そして実際に体感するべく“なまはげ館”を訪れました。館内にはナマハゲに関連する男鹿の地形や風土についてのパネルの展示や地区ごとに異なる150体ものナマハゲの面の実物展示がされており、今まで知らなかったナマハゲについて深く知ることができました。 そして、男鹿真山伝承館ではナマハゲの体験ができる講座が行われており、民俗行事としてのナマハゲ習俗を初めて目にすることができました。この伝承館は男鹿地方の典型的な曲家造りの建物となっているため、実際に行われている行事にかなり近いシチュエーションで体感することができ、とても貴重な経験となりました。

今回のフィールドワークでは、日常体験を重視したフィールドワークとなったので、見るだけではなく実際に食してみたり、触れてみたりと五感で男鹿を感じることのできる会講座となり、とても有意義な時間を過ごすことができたのではないかと思います。次回の講座は、『オガるミーテイング』ということで、今までのフィールドワークを通して男鹿を知り、感じたことをショートレジデンスプログラムに落としこんでみるというステップになります。どんなプログラムをみんなで構想することができるのか今から楽しみです。


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