2023年3月21日、さっぽろ天神山アートスタジオにおいて、『サバイバル複合芸術 ― Survive with Transdisciplinary-Arts』vol. 4『「共生」―サバイブするアートの旅』を開催します。
※イベントの様子は以下よりご覧いただけます。
3月21日、札幌市に位置する国際的なAIR拠点「さっぽろ天神山アートスタジオ」を舞台に開催された、複合芸術会議2023サバイバル複合芸術セッション4「共生ーサバイブするアートの旅」の記録動画を公開いたしました。本企画では、ゲストに作家・登山家の服部文祥と、写真家の石川竜一をお迎えし、博士課程学生の宮本がモデレーターを務めました。ゲストによる、あいち国際芸術祭2022出展作品《THE JOURNEY WITH A GUN, AND NO MONEY―北海道無銭旅行》(2022)から展開されたトーク・ディスカッションは、前々日までに3人が経験した大雪山での共同山行を踏まえ、互いに異なる<多様な生の捉え方>が重なり合うものとなりました。当日は、談話交流スペースに30名を超える参加者が集まり、山行中に狩猟した鹿汁を参加者に振る舞いながら、緩やかな歓談の時間もありました。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。
(博士課程4年 宮本一行)
開催概要
Vol. 4「共生」―サバイブするアートの旅
・ゲ ス ト: 服部 文祥(作家・登山家)、石川 竜一(写真家)
・モデレーター: 宮本 一行
・開催日時: 2023年3月21日(火) 18:00〜19:30*
・開催場所: さっぽろ天神山アートスタジオ1F談話交流スペース
・住 所: 札幌市豊平区平岸2条17丁目1−80
・W e b : https://tenjinyamastudio.jp/
・協 力: さっぽろ天神山アートスタジオ
・定 員:20名 *先着順
※ 申し込みフォーム
*トークイベント終了後から21時までは、鹿汁を囲んで歓談の時間を設ける予定です。
登壇者
ゲスト:服部 文祥(作家・登山家)
1969年横浜生まれ。94年東京都立大学フランス文学科卒業。在学中はワンダーフォーゲル部に所属。学生時代からオールラウンドな登山をおこない、1996年に「K2(8611m)」登頂。 北アルプス北部などで冬期初登攀記録が数本。 2000年頃から食料と燃料を現地で調達する長期登山のサバイバル登山を提唱・実践している。 その思想と実践を著書『サバイバル登山家』で報告し、情熱大陸などに取り上げられる。
ゲスト:石川 竜一(写真家)
1984年沖縄県生まれ、沖縄国際大学社会文化学科卒業。在学中に写真と出会う。2014年に沖縄の人々や身近な環境で撮影したスナップを纏めた『okinawan portraits 2010-2012』『絶景のポリフォニー』で、木村伊兵衛写真賞、日本写真協会新人賞、沖縄タイムス芸術選奨奨励賞を受賞。 現在、活動の場を日本国内外に広げ、その内容もビデオ作品や他ジャンルのアーティストとの共作、ミュージシャンとのセッションなど多岐にわたる。
モデレーター:宮本 一行(芸術家・札幌大谷大学専任講師)
1987年千葉県生まれ、武蔵野美術大学大学院修士課程修了(映像)。身の回りの環境に潜在する音や光などの根源的な現象に着目した活動を展開し、作品を通じて人間と環境の相互作用の在り方を探求する。近年では、身体的な行為を用いて特定の対象との対話を試みる作曲技法を考案・実践しながら、鑑賞者の感性に働きかけるインスタレーション作品の制作研究に取り組んでいる。
『サバイバル複合芸術 ー Survive with Transdisciplinary-Arts』
秋田公立美術大学の博士課程学生が企画「生」に関する4つのセッションを行います。
詳細についてはこちらからご確認いただけます。各セッションで取り扱う生をめぐる問題は、アートとあらゆる専門領域が密接に結びつきながら展開されています。本企画では、日常生活で体感している資本主義システムにおける一義的な生だけでなく、様々に営まれている「多層的な生の存続」(サバイバル)について、複合芸術の視点から見つめ直していくことを試みます。
問い合わせ先: icta_aa@akibi.ac.jp
- 服部 文祥
- 石川 竜一
- 宮本 一行