12/15(木)にアーティストの田村友一郎さんと中村裕太さんをお招きし、「モノ」を巡る「協働」と「リアリティとの関係」について、お話を伺う講義を開催します。


大学院授業「複合芸術実習」では、学生が学外組織と協働して実践的な活動をおこなっています。授業内容に関連して、 企業や博物館と連携した制作の経験があるお二人に、「協働」についてアーティストの視点でお話していただきます。収蔵品やプロダクトなど「モノ」を活用した作品を中心に、外部組織との関わり方についてお聞きする予定です。また、「モノ」から「コト」へ広げる作品のプロセスで、揺さぶられる「リアリティ」(≠現実)についての考えを伺います。
それぞれの発表後は、お二人によるクロストークを行います。制作の中で使われている「サーチ」(田村さん)と「リサーチ」(中村さん)の言葉の違いなどお聞きする予定です。
ぜひ、ご参加ください!


〈開催概要〉
『MR:「モノ」ニアル・リアリティ』

日時:2022年12月15日 14:30-17:40
場所:G1S(大学院棟1階)※ゲストはオンライン(zoom)で参加
対象:学内関係者のみ
申し込み:ポータルで配信したフォームからお申し込みください。

ゲスト講師:田村友一郎さん、中村裕太さん

〈スケジュール〉
前半:お二人による発表(作品の紹介)
後半:クロストーク、学生を含めたディスカッション


〈講師プロフィール〉

田村友一郎
1977年富山県生まれ、京都在住。

2017年東京藝術大学博士後期課程修了。博士(映像メディア)。名古屋芸術大学美術領域准教授。既存のイメージやオブジェクトを起点に、土地固有の歴史的主題から身近な大衆的主題まで幅広い着想源から、現実と虚構を交差させつつ多層的な物語を構築する。作品体系として、その多くがコミッションワークであり、近年では美術館のコレクションなども対象の事物として扱う。舞台作品に「TASTELESS」(京都芸術劇場春秋座、2021年)、展覧会では個展に「N」(KOTARO NUKAGA、2022年)、「Milky Mountain/裏返りの山」(Govett-Brewster Art Gallery、ニュージーランド、2019年)、「叫び声/Hell Scream」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、2018年)、「試論:栄光と終末、もしくはその週末/Week End」(小山市立美術館、2017年)、グループ展に「DOUBLE VISION」(大館、香港、2022年)、「ギフト、ギフト、」(八戸市美術館、2021年)、「ボイスオーバー」(滋賀県立美術館、2021年)、「Readings From Below」(Times Art Center Berlin、ベルリン、2020年)、「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(国立新美術館、2019年)、「美術館の七燈」(広島市現代美術館、2019年)、「六本木クロッシング2019」(森美術館、2019年)、日産アートアワード2017、「2 or 3 Tigers」(世界文化の家、ベルリン、2017年)、「BODY/PLAY/POLITICS」(横浜美術館、2016年)など。国際展の参加は国際芸術祭「あいち2022」、ヨコハマトリエンナーレ2020、2019アジア・アート・ビエンナーレ、釜山ビエンナーレ2018、SeMAビエンナーレ・メディアシティ・ソウル2014など。
https://www.instagram.com/yuichirotamura/

中村裕太
1983年東京生まれ、京都在住。

2011年京都精華大学博士後期課程修了。博士(芸術)。京都精華大学芸術学部准教授。〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点から陶磁器、タイルなどの学術研究と作品制作を行なう。文献調査やフィールドワークによる観察をもとに仮説を積み上げ、自らの手で実験した造形物を通して、近代以降の周縁的な工芸文化を考察していく。近年の展示・プロジェクトに「第17回イスタンブール・ビエンナーレ」(バリン・ハン、2022年)、「眼で聴き、耳で視る|中村裕太が手さぐる河井寬次郎」(京都国立近代美術館、2022年)、「万物資生|中村裕太は、資生堂と を調合する」(資生堂ギャラリー、2022年)、「丸い柿、干した柿」(高松市美術館、2021年)、「ツボ_ノ_ナカ_ハ_ナンダロナ?」(京都国立近代美術館、2020年)、「MAMリサーチ007:走泥社─現代陶芸のはじまりに」(森美術館、2019年)、「日本ラインの石、岐阜チョウの道」(美濃加茂市民ミュージアム、2018年)、「柳まつり小柳まつり」(ギャラリー小柳、2017年)、「あいちトリエンナーレ」(愛知県美術館、2016年)、「第20回シドニー・ビエンナーレ」(キャリッジワークス、2016年)、「第8回アジア・パシフィック・トリエンナーレ」(ギャラリー・オブ・モダン・アート、2015年)、「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」(森美術館、2013年)など。著書に『アウト・オブ・民藝』(共著、誠光社、2019年)、『アウト・オブ・民藝|ロマンチックなまなざし』(共著、誠光社、2022年)。
http://nakamurayuta.jp/


問い合わせ先:s228011@akibi.ac.jp (M1山本 )