本学大学院助手の草彅裕さんと修了生の中須賀愛美さんが、山形県肘折温泉で開催された展覧会「ひじおりの灯」に作品を出展しました。


霊峰月山の麓、湯治場の夜にほのかに灯る灯籠絵。開湯1200年の夏から続く灯籠絵展示会「ひじおりの灯」では、毎年山形に縁ある若手作家らが温泉街で滞在制作を行い、周辺に広がる豊かな大地や動植物、山岳信仰に同地の歴史、湯とともに生きる人々の暮らしなど、湯治場に息づくさまざまな情景を描いています。
14年目となる今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため温泉街の旅館や商店が休業する期間もあり、作家の皆さんとともにそれぞれの場所から今できることを模索する日々が続きました。
「灯」は見えないものの輪郭を照らし出します。灯籠が照らすのは、温泉街やこの場所から続く日常です。そこに見える輪郭を語らい、その声に耳を澄ませる手段のひとつとして、今年も「ひじおりの灯」を灯します。


【開催概要】
オルタナス プレオープン企画 中村邦生「オルタナス巣」
会期:2020年7月23日(木)から7月26日(日) 11:00-18:00
会場:オルタナス (秋田県秋田市旭南3-10-14)
主催:オルタナス運営委員会
中須賀 愛美(本学大学院修了生/代表)、武田 彩莉(修士課程1年)、谷口 茉優(同左)、並川 詩織(同左)、安村 卓士(同左)