本学博士課程3年藪本雄登さんが主催する
紀南アートウィーク2024「いごくたまる、またいごく」展が和歌山県田辺市・白浜町にて開催中!


展示コンセプト(公式サイトより)
展覧会の全体テーマは「いごくたまる、またいごく」。
これは和歌山県紀南地方の方言で『動き、集まり、また動く』ことを意味します。

紀南地域が誇る大博物学者・南方熊楠が生涯を通して研究していた粘菌は、ある時は動物のように動き、またある時は植物のように留まり(集まり)、そして、ときには胞子となって新たな場所に向かう習性をもっています。

このように粘菌は、その姿を常にダイナミックに変えながら環境に適応して生きています。そして、粘菌や植物の土台となる土は、生物の遺骸や微生物などの絡まり合いから生まれるように大きな循環の中にあります。

私たち人間や地球もまた、長い歴史の中で移動し、集合し、移動を繰り返してきました。その結果、国家や民族が生まれ、進化や発展を遂げる一方で思想や民族間対立による破壊も生じています。

現在の二極化や領土争いが激化するこの世界も、粘菌の世界のように変化や移動の過程にあると思えば、私たち人間が持ち得る自由さを再び見出すことができるのではないでしょうか。

紀南アートウィーク2024では、粘菌や土が教えてくれるその在り方のように、特定のある場所・ある視点・ある価値観などに留まらず柔軟に生きていくことを、アーティストの作品やワークショップなどの様々な体験を通じて、発見していくことを目指します。


開催概要
日 程 : 2024年9月20日(金)〜29日(日) 10日間
時 間 : 各会場による
会 場 :和歌山県紀南地域(田辺市・白浜町)
主 催 : 紀南アートウィーク実行委員会
助 成 : 公益財団法人 福武財団
キュレーション:プロダクション・ゾミア、五十嵐 純

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