本学大学院複合芸術研究科修士課程1年の坂口聖英さんによる展覧会「森の渚──境界を眺める」が9月18日(土)から9月26日(日)まで京都・つぼみ堂で開催されました。
『森の渚』では坂口聖英により制作された映像作品の中から、とくに自然や生物を題材にしたインタラクティブアートを中心に紹介します。展示する作品は「粘菌」 や「渚」など境界を象徴するものをテーマにしたものばかりです。
「境界」という単語を聞いたときに私たちが思い浮かべるイメージはどんなものでしょうか、明確に引かれた線のイメージでしょうか、強固な壁かもしれません。しかし自然のなかにある境界を眺めていると、それらが本来流動的で、常に形を変えながら存在し、異なるもの同士をつなぐ役割を果たしているものであることがわかります。
本展示では「彫り人」ミマチアカリをゲストアーティストとして迎え、さまざまな視点から境界を眺め、観察することができるような場を表現します。
作家プロフィール
坂⼝ 聖英 / Masahide SAKAGUCHI
1997年⽣まれ、⻑野県⻑野市出⾝。⽴命館⼤学映像学部卒業後、2021年4⽉より秋⽥公⽴美術⼤学大学院複合芸術研究科に在籍。⼤学在学中よりインタラクティブアートの制作を⾏う。2019年より参加している『演劇×ゲームプロジェクト』は第⼆回京都デジタルアミューズメントアワードにて「ゲーム・インタラクティブ部⾨賞」と「東映賞」を獲得。また2021年2⽉には第⼀回ARTAOTAにおいて⾃⾝初のバイオアート作品がセレクションに⼊選。
ミマチアカリ / Akari MIMACHI
1998年生まれ、奈良県出身、現在は茨城県在住。2021年秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻卒業。木や自然物に顔の表情を彫り、ある特定の場所に置き続けることで、「無形の存」(物質的な実体を持たない何者かの気配・オーラ・生命そのものの様な存在) やその周囲を取り巻いているものとの対話/関係性の構築を試み、身体で考えようとしている。2021年「秋田公立美術大学卒業・修了展へば、」ではAAB秋田朝日放送特別賞を受賞。同じく2021年には個展「存の現象」を開催。
日時:2021年9月18日(土)- 9月26日(日)11:00-18:00
休廊:水曜日・木曜日
料金:入場無料
会場:つぼみ堂
〒606-8205 京都府京都市左京区田中上柳町90