小田 英之 Hideyuki Oda

複合芸術研究科について

「美術(芸術)」はいつの時代でもどの場所であっても振動を繰り返しその世界を変えてきた。これからもそれは続き大きく振れるたびに領域は広がっていく。

複合芸術研究科はこの世界にわずかであっても振動を与え、複合する「美術と、接続する領域」をさらにその先へ動かしていきたい。それは動くことに躊躇する旧来のシステムとは相対するものであると言ってもかまわない。複合的視点や手法を通して、「美術と、接続する領域」を思考の内側へ、あるいは外側へ揺り動かす・・・複合芸術研究科とはそのための提案であり試みであって柔らかに動き続ける「もの」でありたい。

2021.02.18