11月28日にトークイベント「なまはげだけが秋田じゃない~人形道祖神×複合芸術」を開催します。


なまはげだけが秋田じゃない~人形道祖神×複合芸術

会期:2024年11月28日(木)14:30~17:00(開場14:20)
出演:秋田人形道祖神プロジェクト(小松和彦、宮原葉月)
会場:秋田公立美術大学大講義室(講義棟A2階)キャンパスマップはこちら
入場無料
※本学学生や教職員は参加自由。学外者の方で参加希望の方はこちらのフォームからお申し込みください。


プログラム
◆スライドトーク 14:30~
①「秋田県の人形立て行事について」小松和彦(郷土史研究家、秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科博士課程)
秋田県では疫病を防ぐまじないとして藁や木で作った人形を村境に設置する「人形立て行事(人形道祖神)」が各地で行われている。現在、秋田美大構内に展示されている人形道祖神の事例を中心に、行事の特色や魅力について解説する。

②「人形道祖神を広めたアートの発信力」宮原葉月(アートクリエイター)
主に民俗学の中で語られてきた人形道祖神を、宮原葉月はアートとして表現し、全国の幅広い年代層から注目を集めることができた。地域に伝わる民俗行事について、その背景や関わった人々の思いを絵画やイラストに表現する過程を紹介する。

◆ガイドツアー 16:15~
学内に展示されている人形道祖神を巡りながら解説します。


ゲストプロフィール
宮原葉月
神奈川県生まれ。2008年よりイラストレーターとして活動。広告、雑誌、プロダクト、書籍のイラストを描く。『ピンクとグレー』(加藤シゲアキ、KADOKAWA)、『服を買うなら、捨てなさい』シリーズ(地曳いく子、宝島社)、中学校「国語」教科書(光村図書)などの装丁や挿画、「藁の文化展」(福島県立博物館)、「新・秋田の行事」(ニプロハチ公ドーム、秋田県主催)などのビジュアルイメージを担当。

秋田人形道祖神プロジェクト
秋田県に数多く分布する民間信仰「人形道祖神」の情報を発信する郷土史研究家・小松和彦とアートクリエイター・宮原葉月によるユニット。2018年から本格的に活動を開始。取材の成果を書籍やウェブサイト、講演会などで発表。
・主な著作、連載
2018『村を守る不思議な神様』(自費出版)
2019『村を守る不思議な神様2』(自費出版)、『ゆきゆきて出羽路』(秋田魁新報連載)
2021『村を守る不思議な神様・永久保存版』(KADOKAWA)
・主な展覧会、事業協力
2019「宮原葉月原画展、秋田人形道祖神めぐり」(かもめブックス、東京都)、「村を守る不思議な神様・ブックフェア&トークショー」(代官山蔦屋書店、東京都)
2020「幻の泥塑天子を探して」『ARTS &ROUTES展』(秋田県立近代美術館、秋田県)、「荒俣宏の妖怪伏魔殿」(角川武蔵野ミュージアム、埼玉県)
2021「投錨と場所」『霧の街のポリフォニー』(京都市立芸術大学、京都府)
2022「地域の伝統行事等のための伝承事業・山田のジンジョ祭り」(文化庁主催)
2023「あきた無形民俗文化財万博」(あきた芸術劇場・ミルハス、秋田県)、「新・秋田の行事」(ニプロハチ公ドーム、秋田県)
2024「奇想民俗博物館まつりと」(キヤノンギャラリーS、東京都)


本イベントは「複合芸術会議2024」のプレイベントです。「複合芸術会議2024」は2025年1月24日から2月2日にかけて開催予定です。詳細は決まりしだい公開いたします。

「複合芸術会議」とは?
秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科では、研究科設置初年度(2017年度)より「複合芸術会議」を毎年開催しています。「複合芸術会議」は、本研究科の研究教育の経過と成果を紹介するとともに、創造領域の最前線で活躍されている国内外のゲストを交えて複合芸術の可能性を多様な視座から検討する、公開型のイベントです。今年度は、博士課程学生の研究活動の紹介を通して、創造領域のあらたな地平を探ることに取り組みます。