片岡萌(2016)
コミュニケーションデザイン専攻/2016年度卒/CAPCOM入社
テトラポッドに抱きつきたい
出身は新潟県長岡市です。長岡にも美大はあるんですけど、地元から一度出てみたいという気持ちがありました。秋田ってこういう機会がないと行かないところだなと、学生の頃しか経験できないかなと思って。もう第二の故郷になりますね。秋田は穏やかで、人が優しいし。でも秋田って人口減少の問題とかいっぱい課題があると思うんですけど、そういうのをデザインでどう解決するのかという部分を大学で学べたから良かったと思います。観光資源はいっぱいあるから、秋田を活性化するにはデザインの力が必要だなって見てて感じました。
これは一般的に「テトラポッド」と呼ばれる波消しプロックなんですけど、これ実はテトラポッド以外にもいっぱい種類があって、海に並べる時は一つじゃでなく、並べて置くわけなんですけど、実際見た時にブロックの噛み合わせが綺麗な模様に見えたんです。わたしはそこに魅力を感じたので、デザインのパターンとしておこして卒制の作品としました。正式名称は「消波根固ブロック」。いろんな形があって日本で100以上、世界で500くらいはあるらしくて、回はその中から9個を取り挙げました。全部は無理ですけどいろいろ観に行きました。好きなところはやっぱりフォルムですかね、とにかく見ていてかわいいです。なんと言っても形が。抱きついたりしたいです(笑)
春から私は、ゲーム会社のCAPCOMに入社が決まっているのですが、CAPCOMの作ってるゲームで前から好きなのがあって、学校に求人が来てたからなんとなく出してみようかなと思ったのがきっかけです。ゲームは好きなんですけど、就職でゲーム業界に行きたいとは思ってなかったんです。ただ私はグラフィック専攻なのでゲームにはあまり関係ないんですが、ゲームの中のUIは十分グラフィックを活かせるし、販促物やゲームのロゴ、パッケージ、エディトリアル、web、グッズ制作等いろんな分野を基本自社でやってるので、良く言えばいろんなグラフィックがなんでもできるっていうのが、自分には合ってるかな、力を活かせるかなと思っています。
秋田の問題解決にはデザインの力が必要だと感じました。