パークホテル東京で大谷有花准教授がアーティストルーム『秋田美人』を制作しました
2016年4月21日
本学ビジュアルアーツ専攻の大谷有花准教授が、東京・汐留にあるパークホテル東京で、アーティストルームを『秋田美人』を制作しました。
アーティストルームとは、パークホテル東京のアートプロジェクト「アーティスト・イン・ホテル(AIH)」の一環で、選ばれたアーティストがホテルの客室全体をアートで装飾するというプロジェクトです。本学の大谷准教授がプロジェクトに取り組み、約一ヶ月をかけて、「秋田の美」をテーマに制作しました。
専門分野の絵画のみにとどまらず、アートのジャンルを横断するような様々な手法を駆使しながら、客室空間全体をアート作品に仕上げています。
大谷准教授が制作したアーティストルーム『秋田美人』は、絵画作品として客室内の壁面に描画したのみにとどまらず、秋田が誇る日本の固有種である秋田杉をアート表現の素材として部屋の随所に使用し、様々な「秋田の美」はもちろん、日本人の感性や美意識を客室空間全体を使って表現しています。
能代の仁鮒水沢スギ植物群落保護林をイメージした「天然秋田杉の林」や「ハスの花が咲き誇る千秋公園の堀と旧秋田県立美術館」、「男鹿の北限のツバキ」、佐竹本三十六歌仙絵巻から写した「小野小町」、「秋田竿燈まつりの39の町紋提灯」、「西馬音内(にしもない)盆踊りの踊り手の舞姿」など…様々な秋田的なモチーフが描かれています。
秋田という地域全体を作品のテーマにすることにより、単なるアートスペースのみならず東京の中心に秋田の魅力を発信する常設のアートスペースを誕生させました。秋田の観光PRや地域振興・地域活性化、インバウンド需要への波及効果など、アートの分野にとどまらない幅の広い活動・取り組みです。
今後も、秋田の優れた伝統工芸士やアーティストとコラボレーションしながら、パークホテル客室の備品や内装品などをプロデュースし、秋田の様々な工芸品のPRにも繋がる活動を順次展開予定です。
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