「秋田&フィンランドの後期中等教育の美術教育交流展 2024 “森と水辺をみつめて”」開催(2/11~2/19)
2025年2月5日
本学が共催する「秋田&フィンランドの後期中等教育の美術教育交流展 2024 “森と水辺をみつめて”」を以下のとおり開催します。ぜひご覧ください。
会 期:2025年2月11日(火・祝)~2月19日(水)
※2月12日(水)、2月18日(火)は休館)
時 間 :9:00〜16:30
※最終日2月19日(水)のみ14:00まで
会 場:秋田市旧松倉家住宅(秋田市旭南二丁目7番29号)
参加校
・秋田公立美術大学附属高等学院(秋田市)
・エスポーンイヒテスルセオ高等学校(エスポー市)
・オムニア職業学校(エスポー市、カウニアイネン市、キルッコヌンミ自治体合同設置)
主催:秋田&フィンランドの美術教育交流展実行委員会
共催:秋田公立美術大学
助成:公益財団法人野村財団
協賛:エスポー市中等教育後期・成人教育課
後援:フィンランド大使館、秋田市教育委員会、秋田フィンランド協会、日本フィンランドデザイン協会、フィンランド日本協会
問合せ先:
・秋田公立美術大学 美術教育センター 尾澤勇教授
(TEL:090-1815-9211/Mail:i-ozawa@akibi.ac.jp)
実践活動内容
秋田とフィンランドの美術教育交流展の始まりは、2014年に両国の中学校美術教諭を仲介し、両国の文化交流のご縁を結ぶことから始まりました。2015年度から両国の教諭が話し合いながら共通のテーマを生み出し題材を工夫し生徒の育成に努めてまいりました。その間、中学校、高等学校、職業学校などの学校の入れ替わりはありましたが、新型コロナ禍の中でも中断することなく、2024年度の今回で10回目の開催となります。
日本の秋田とフィンランドのエスポーは同じ北方圏に所属していて、森林の文化、狩猟の文化、粘り強い気質など両地域の共通点があります。また島国と大陸、人口や国や教育の仕組みなど違う点もあり、教育交流展を通してグローバルとローカルを比較することによって両国の生徒が自らの郷土のよさや価値に気付き、心豊かに生き、両国の文化を豊かにすることのできる人材の育成を目標に活動しています。
2024年度は、教育交流美術展を秋田市旧松倉家住宅で2025年2月に開催いたします。会場である秋田市旧松倉家住宅は秋田市旭南に残る、江戸後期〜明治時代の商家の町屋を改装したギャラリーであり、和風なたたずまいは、この交流展に通底するふるさとの文化や自然を大切にする理念とも相性がよい会場だと言えます。
参加校は、秋田公立美術大学附属高等学院、エスポーンイヒテイスルセオ高等学校、オムニア職業学校の3校です。
今年度は、両国両地域に共通する自然環境である「森林と水辺」をテーマといたしました。
フィンランドは森林の中にちりばめられた数多くの湖沼による国土が広がり、バルト海に面しています。秋田は、ブナ、秋田杉に代表される森林や身近な緑に恵まれ、田沢湖・十和田湖など数多くの湖沼、日本海、温泉、湧水なども生徒にとって身近な存在です。秋田とフィンランドに共通する豊かな自然について郷土の視点でそれぞれの自然や景観、文化などについて秋田の生徒とフィンランドの生徒が自分自身の思いより発想・構想を行い、絵画、彫刻、デザイン、陶芸などの手段を用い工夫しながら自己とふるさとを見つめ創造する活動を展開しています。
展覧会会期を挟む日程でフィンランドの両校の教諭とオムニア職業学校の生徒が来日を予定しております。フィンランドの生徒・教諭が来秋時の2月18日(火)には、「未来の森と水辺」をテーマに、秋田市新屋周辺の自然や町並み、湧水や日吉神社などを附属高等学院とオムニア職業学校の生徒が一緒に散策しながら発想を広げ、最終日である2月19日(水)に両国生徒が展覧会会場である旧松倉家住宅内の米蔵で秋田公立美術大学の坂本祥世先生の指導のもと、マンガ手法による合同作品制作を行います。これらの美術による直接的な国際文化交流を行う貴重な機会を通して両国の友好と北方圏にある両地域の生徒のふるさとに対する意識を高め、国際性豊かなこれからの子どもを育成していきたいと考えております。