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プレゼンテーション

大橋 修吾

 

 

静岡県出身の大橋修吾さんは秋田県内の大学を卒業後、昨年9月から男鹿市の「地域おこし協力隊」として観光の仕事に携わっている。冬編のテーマ「旅人を受け入れるための器」のほか、旅のあり方に興味を持ってプロジェクトに参加した。プレゼンでは、「hostlog Oga」と名付けた旅の企画案を発表した。提案したのは「旅の先輩本」を作ること。「従来のガイドブックのように、答え合わせの旅を薦めるものとは異なる選択肢を同年代の旅人たちに提供したい。同じ体験の量産や均一なサービスを保証するのではなく、土地の人と旅人の関わりが見える本にしたかった」と大橋さん。

 

 

ほかの受講者から「なぜ私たちは人を受け入れたいのか?」と問われたとき、大橋さんは「私が間に入ることでつながった、土地の人と旅人が出会う瞬間に居合わせたい。二人の間に立つ者として、旅の記録を取り続けたい」と考えた。「旅の先輩本」は、旅人と土地の人、大橋さんの3者で記録を作り、3冊のみ製本する。「1冊ずつ各自が持つ。自分の本は、地域のことや旅の受け入れ方を今後も学んでいくために蓄積していきたい」と話した。

この企画案には、旅人を受け入れる立場となる土地の人(鑑賞者)側からの意見もあった。「土地の人は思っている以上に懐が深いはず。地域の人と深く関わり、旅人をどのような気持ちで受け入れているのかについて、もっと知ってほしい」「アウトプットの媒体の再考を試みれば、もっと展開するのでは」など、将来の企画への期待を込めた提言も寄せられた。