旅する地域考archive

秋田で秋田と想ったこと

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#未来に向けて

#鄭伽倻

未来に向けて

伽倻  

ユース・プロボケーター

 

「境目と旅する地域考」

 

「旅する地域考」という言葉を初めて眼にした高揚感を今も覚えている。出会ったときから既に旅は始まっていたのだ。あの日を境に眼が、いつもより光を追うようになった。

夏編は入れ物を抜け出すためにしてきた旅を顧みて、居場所を作るべく、ルーツの地へ向かい境界の曖昧なところへ身を委ねてみた。

冬編は見過ごしてきたものとこれからを確かめる為、個でありながらも時間や空間を共有しながら過ごし、最終プレゼンでは初めての参加型インスタレーションを制作した。

一年を通して参加してみていずれも、もしひとつでも要素に過不足があったなら同一にはならない。知覚的で有機的な旅だった。

この旅を知ってしまったことで、これまでのような旅はできない。仕合わせのまじないに罹ってまた、畳の上に転がりながら旅をするしかないのだ。