「自分の旅を企画し、旅する」 個別リサーチ
小坂 友透
● 8/8 中間発表 #1
今、気になるのは、幽霊や人がいた痕跡のようなもの。最初に見たいものを決めずに、気になったものからつなげていきたい。
工学・建築が専門なので、地図・俯瞰的・超越的・地形のような誰が見ても評価が変わらないものを見るのは慣れている。だから偶然的なもの、地形に合わせた身体性・坂道を下ること、気温や湿度といったものを感じることが大事だ。
偶然性と必然性の文化についてのものの見方や、アイデンティティーの在り方についても興味がある。
モニラ・アルカディリさんのレクチャーに出てきた「顔のない人物像」など、人はどこにいるのかが気になっている。
これからどこに行こうかを考えたとき、手がかりになりそうなのは、「環状列石」「菅江真澄」、それから最近猫を飼い始めたこと。向こうがどのようにこちらを捉えているのか、人から見られるときに、猫を飼っているやつと思われてもいい、人と共有できないことがあっても、分かりやすくなくていいと思い始めたこと。
「どこに自分を置くか」について、作品というか、実験的な形でやってみようかと思っている。
何かを設定してしまうことで、その周辺を回るだけになってしまうのは嫌だ。自分のアイデンティティー、工学的な背景、身体や経験、どちらにいけばいいのかを考えている。
● 8/15 中間発表 #2
「わたし」はどこにどういうかたちで居るのか?
個別リサーチで行った場所は、秋田県の羽後町と、協和町という山岳信仰の場所。写真のほかにもいろいろと試してみようと思い、映像と音を記録した。
はじめの5日間で気になったこと
・モニラさんが発表した「顔のない人の像」
・標語の言葉の風変わりな感じに着目して記録する
・右足を引きずって山に入る。山をなでるように歩く
最終発表のプラン
・報告的に発表する。報告する「わたし」と対象=聞く人の関係をいじりたい
・演劇的な手法。発表者の僕が第4の壁をまたぐような位置に立てないか
/
[キーワード]
・声を一部録音したものにする
・ものの名前ではなく、わたしあれ
・スクリーンに実物や紙を貼る
・緊張している僕
・言葉を音で重ねる
・杖を置いておく
・山を置いてみる
・フィクションを入れる?
神様が何らかの魂としてどこかにいたり、潜んでいたりするあり方を考えたとき、炎はどこにでも現れる。何かを結び付けられるのではないかと考えている。