「自分の旅を企画し、旅する」 個別リサーチ
佐藤 朋子
● 8/8 中間発表 #1
前半の旅を振り返って考えた3つのこと
1) 秋田にいる身体
発想は土方巽の「病める舞姫」から。土方が虫や動物など、何か「もの」自体になったり近づいたりする、その身体感覚が不思議で魅力であると感じた。
2) 秋田自体をウィルスが入り込んでくる場所だと感じる
五城目町は移住者がすっと入り込めたり、留学生がいたり、グローバルな感じがある。アジア地域とのつながりもあり、良い意味でも悪い意味でも、外からのウィルスが入る場所だと思った。
3) 誰でもある私
他者にとっての私は誰なのか、立ち位置が不安定だと感じていた。しかし不安定なままでは限界がある。絶えず自分の内面化されたカタストロフと向き合い、自分の中にいる他者を扱っている。今回は「誰でもある私自身」について考えたい。
今までの活動は、そのままでは語れない、よくわからない物語を翻案して現代でも機能するものとしていた。最終発表では「「病める舞姫」を翻案して語りたい。
個別リサーチでは、鉱山もあり、もう終わった場所になっている「虫送り」の場所を旅してみたい。
● 8/15 中間発表 #2
鉱山の町で「異物」探しの旅
「誰でもない私(フィクショナルな私)でい続けて旅をすること」
パフォーマンスの記憶、残す力について考える。
「日本鉱山調査日誌」をガイドブックに、鉱山の闇の中に現代も残る「異物」を発見する旅をし、その旅を語ることで土方巽が獲得していた「身体」を追うことができるのではないか。