旅する地域考archive

秋田で秋田と想ったこと

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#レポート

#武田彩莉

夏編 旅の足跡

「自分の旅を企画し、旅する」 個別リサーチ

 

武田 彩莉

 

● 8/8 中間発表 #1

 

 

企画の発表に向けて、アーティストとして考えるべきか、マネジメントという観点から考えるべきか悩んだ。今回は制作する方向ではないと考えている。初めの数日間で一番強く感じたのは、講義を受ける側と、それを受け入れる地域の人たちの差。私は講義を受けている側だが、田舎の人の気持ちも分かる。ここがアートプロジェクトと地域の関係につながると思う。「アーティストは神様」「なんでもできる存在」と思われているけれど、地域で暮らす人たちのエゴをテーマに何かを成し遂げたい。自分の考えを持って、いろんな場所を回りたいと考えている。個別リサーチでは、男鹿市にユニークな人物がいると聞いたので会い行きたい。また、北海道が地元の自分のルーツでもある男鹿市では親戚を見つけてお墓参りもしたい。自分のエゴや欲望によって、発表内容は変わるかもしれない。

 

 

 

● 8/15 中間発表 #2

 

「自分の知らない親族に会ったときの居心地の悪さ」

 

男鹿市では、親族のお墓の場所を聞いたが、森の中で分からなくなった。祖母が、彼女の妹に連絡をつないでくれたので、訪ねてみると、私のことを知っていて不思議な気持ちになった。大叔父と大叔母が福祉や障害にまつわる会話をしていて、福祉の格差や老老介護の話題が心に残った。

にかほ市では、母方の祖母のいとこ家族を訪ねた。記憶に障がいを持つ親戚がおり、メモや写真でコミュニケーションを取っていたのが印象的だった。

地域には「庚申塚」「庚申講の集まり」という組織的なつながりがあり、人が少ない地域でも割と横でつながっている。そういうものがあれば、老老介護もみんなで助け合えるのではないか。それがもっと機能したら、アートコレクティブにもつながるのではないかと思った。

 

 

 

「講(コウ)レクティブ プロジェクト」: 生きる力をアートのちからで強化していけないか

 

アーティストが地域に入り込んで何かをやるのではなく、地域の人と作るアートイベントを作ってみたいと思った。町のおじいちゃん、おばあちゃんたちがそれぞれにできることを、アーティストたちと昇華していけるようなプロジェクトを考えたい。