野口 竜平
「〇〇を旅する」
<パフォーマンス型発表>
旅とは何かを考えてきた。大事なのは「態度」であると思った。
旅する時の心持ち、自分で何に飛び込むかを決断して、その後起こる偶然に身を委ねるという態度。
自分は今回21回ぐらいヒッチハイクをして、目的地や目的を持たない旅をしたのだが、その態度をここに持ってきて何ができるかということをやってみたい。
タイトルの「○○」には劇場だったり、このプロジェクトであったり、「旅する地域考の最終発表を旅する」といった言葉が入る。
今までは、自分が好きな旅で物語を作り出すということを拒否してきた。旅と物語の関係がくっついてしまうのでは、と半ば諦めて考えていた。しかし、前回の中間発表で、皆に旅の経緯を話したら、割と面白がってもらえたので、今日は今回の旅物語をベースに発表していきたい。
<地図を生み出すパフォーマンス(複数名が参加)>
旅で出会った人や出来事を語りながら、さまざまなマテリアル(机、テープ、風船など)を動かし、あるいは参加者に手渡し、山脈や国道といった地図の骨格を劇場中の空間に描くパフォーマンス形式で発表した。
国道7号は一人の参加者の手によって、客席の後方まで延びた。旅が進むにつれ、秋田の地図が広がった。