リサーチノート 03
「旅する地域考 辺境を掘る夏編」の実施に向けて、旅考の運営メンバーは、次の旅先となる鹿角市と小坂町を事前に訪れ、リサーチを続けています。さて、この夏は、どんな場所にみなさんをお連れするのか。どんな体験ができるのか。現地で見つけたことや、感じたことを少しずつご紹介していきます。
鉱山町の芝居小屋
鉱山で働く人々の楽しみは、鉱山事務所の隣にある日本最古級の芝居小屋である康楽館。地元の劇団だけでなく、東京や大阪からも歌舞伎座の一団が公演のために訪れる。小屋の前の通りを、康楽館の大きな旗が長い列をなし挟んでいる。それぞれの旗に応援している企業や個人の名前が見える。康楽館ができた頃、働く人たちが芝居を観に行くのをどれだけ楽しみにしていたのか、思いを巡らせている。
文・写真/柳澤龍(ファシリテーター)