夏編レポート DAY4
2019.8.4
ついに始まった「旅する地域考 辺境を掘る夏編」。現場に同行しているスタッフがその様子をレポートします。
足は土地につながっている
アートマネジメントの人材育成を目的とする「旅する地域考 辺境を掘る夏編」の受講生は9名。これに対して、メンター9名、ファシリテーターが2名、その他スタッフや現地講師など、周りでサポートする人たちを含めると、大きな集団になる。本当に何かを学びたい人にとっては、とても贅沢で、確実に力になるプロジェクトだと思う。受講生をとりまく人たちが頻繁に出たり入ったりを繰り返すのも、タビコウの特徴のひとつである。
10日間のうち、初めの4日間は、レクチャーやワークショップ、見学などとにかく濃密なスケジュールをこなした。旅の4日目を終えたメンターの芹沢高志さん、西川智也さん、岩間朝子さん、髙橋淳さん、そしてフィリップ・バルドさんは、今日明日で旅のチームから離れていく。
この日の夜は、別れを控えたメンターと受講生が宿泊先に集まり、中間のフィードバックを実施した。メンターのひとり、フランス人でスイス在住の陶芸家のフィリップさんは、この旅を振り返ってミーティングの終わりに貴重なアドバイスをしてくれた。「脳とともに行動して、手で感じてください」「みなさんの足で考えてほしい。足は土地につながっている。あまり考えすぎずに、足で感じ取ってください」。
今夜のメンターたちの言葉はどう響いただろうか。明日から3日間は、受講生たちは最終日のプレゼンテーションに向けて個別リサーチを行う予定になっている。
2019.8.4旅程
9:00|銭川温泉 地域講師 阿部湖十恵さんによるレクチャー
10:30|小坂町鴇(ときと)集落 ワイナリーこのはな ブドウ畑を見学
11:30|ワイナリーこのはな 地域講師 三ヶ田一彌さんによるレクチャーと
ワイナリー見学・試飲会
14:30|大湯環状列石を見学
17:00|Bar & Stay Yuzaka 個別リサーチに向けたガイダンスとメンタリング
19:00|Bar & Stay Yuzaka メンター達からの中間フィードバック
文・写真/伊藤美生(編集班)