鹿角市は、火山活動によって形成された十和田八幡平国立公園が広がる自然豊かな地域。日本有数の秘湯・八幡平温泉郷など、市内には3つの温泉郷があり、古くから湯治場として親しまれてきた温泉大国でもあります。縄文遺跡の「大湯環状列石」、1300年前に開山した「尾去沢鉱山」や「ユネスコ無形文化遺産」に登録される「大日堂舞楽」と「花輪祭の屋台行事(花輪ばやし)」のほか、民俗行事も数多く伝承されており、まちのいたるところで歴史と文化に触れあうことができます。
十和田湖の西岸に接する小坂町は、江戸時代に発見された小坂鉱山の歴史とともに発展した山間の小さな町。最盛期を迎えた大正初期には人口が2万人を超え、秋田市に次ぐ第二の都市になりました。市街地から旧小坂駅までを結ぶ「明治百年通り」には、国内最大級の木造西洋建築「小坂鉱山事務所」や、日本最古で現役の木造芝居小屋「康楽館」をはじめ、日本の近代化に伴い鉱山関連施設として設置された産業遺産や近代建築が点在するなどノスタルジックな雰囲気を醸し、町全体があたかも“生きた博物館”のようになっています。