旅する地域考 2019夏編 未知の日常から、新たな問いと発見を生み出す。

旅する地域考 2020冬編 未知の日常から、新たな問いと発見を生み出す。

Tabiko News タビコウニュース

冬編の講師をわかりやすく紹介します

 

「旅する地域考」の特徴のひとつは、参加者とともに国内外から集まるメンターたちも一緒に旅をすること。訪れる先々で行うレクチャーのみならず、なんといってもおしゃべりする時間がたっぷりと用意されています。冬編の旅でみなさんの創作や企画をサポートするメンターたちを一人ずつご紹介します。

 

 

03 岡 啓輔

 

岡啓輔さんは、「三田のガウディ」とも呼ばれる建築家です。1986年に有明高専建築学科を卒業後、会社員、鳶職、鉄筋工、型枠大工、住宅メーカー大工などを経て一級建築士になった岡さんは、現場を中心に経験を重ねてきました。

そして、もう一つの顔は、舞踏家。20代で和栗由紀夫氏に師事して踊りを学んだ舞踏の即興表現を建築に生かしています。

ある時は、全国の建築を見るために、自転車に乗って日本を1周半ほど旅したり、またある時は「岡画廊」というギャラリーを運営したり、ひと言では語りきれないユニークなキャリアの持ち主でもあります。

岡さんの代表作は、東京都港区三田にあるセルフビルドの自邸「蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)」。地下1階地上3階の鉄筋コンクリート造の建物で、2005年に着工、14年以上経過した現在も建設中です。岡さんは、このビルまるごと一棟を自力で完成させようと、植物を育てるようにゆっくりと時間をかけてつくっています。重機は使わず、おもな資材はホームセンターで調達したもの。頑丈に出来ている建物は、東日本大震災の時も全く影響がなかったとのこと。さて、蟻鱒鳶ルの完成はいつになるのか…?

2015年、漫画家の新井英樹氏が「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で発表した『せかい-岡啓輔の200年-』という読み切りでは、岡さんの生き様がマンガで描かれました。2018年には、岡さん初めての著書『バベル!自力でビルを建てる男』(筑摩書房)を出版しています。

 

岡さんをはじめとする個性豊かなメンター達と一緒に旅する「旅する地域考 辺境を酌む冬編」はどんな時間になるのか、今からとても楽しみです。

 

岡啓輔「蟻鱒鳶ル保存会」

https://arimasutonbi.blogspot.com/

 

 

 

 

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