冬編レポート
DAY1
2020.1.8
「辺境を酌む冬編」、現場に同行したスタッフによるレポートをお届けします。
「水環」思考ことはじめ
「旅する地域考」1日目。メンター、スタッフ、15名の受講生が、初めて一堂に会した。集合場所の秋田駅からバスで真っすぐ向かったのは、にかほ市の元滝伏流水。
ここから2班に分かれ本日のリサーチを開始する。「途中、杉の木の根っこがあるから気をつけて」と、現地のガイドは注意喚起をおこなった。
その言葉通り、進むにつれて森林はより鬱蒼とし、舗装された道は地中から杉根が露呈した起伏ある地面へと様変わりする。足を取られ、ある時は蹴つまずく。
水が流れる音に包まれながら道のりをゆく。音は次第に大きくなり、水が勢いよく落ちる音も混ざるようになる。もういくばくかすればその音の主が現れるはず。それを目指して歩いているのだという感覚。
やがて主が姿を現すと、人は佇むという時間に入ってゆく。
写真に写す人、スケッチする人、その水を飲む人。各人さまざまな方法で、湧き出た伏流水と対話する。つかの間の晴天時、この大いなる水との出会いに、みんなは何を考え、感じ取っただろう。
文・写真/塚本 葵(編集班)
2020.1.8 旅程
11:00| 秋田駅集合
13:00| にかほ市小滝集落フィールドワーク
元滝伏流水、金峰神社/奈曽の白滝、上郷温水路群
17:30| 山形県遊佐町あぽん西浜 オリエンテーション~自己紹介
19:00| あぽん西浜 「Reméde nikaho」渡邊健一さん(シェフ)・清香さん(ソムリエ)によるワインペアリングディナー~渡邊健一さんショートレクチャー