エクスプローラを使う。


付録 Windows95 でエクスプローラを使う。   

  Windows95 でファイルを取り扱うとき、マイコンピュータからフォルダーを順
に一つずつ開く方法は、作業が繁雑です。ファイルを管理するエクスプローラを使
うと、ハードディスクの内容が一覧できて便利です。エクスプローラを使いこなす
ことは、 Windows95 の理解を深めます。

1 エクプローラの起動   いろいろな起動の方法がある。

 スタートメニューから[スタート|プログラム|エクスプローラ]( Windows95 
を起動したドライブを開いた状態で起動する。) 
 スタートボタンにマウスポインタをおき、右クリックで出るメニュー(コンテキ
ストメニュー)のエクスプローラをクリック(またはキーボードのEを押す)。
(エWINDOWSエスタートメニュー フォルダを開いた状態で起動する。) 
 マイコンピュータアイコンを選択して、右クリックで出るメニュー(コンテキス
トメニュー)のエクスプローラをクリック(またはキーボードのEを押す)。(マイ
コンピュータを開いた状態で起動する。) 
 ロゴマークキー(Windowsキー)のあるキーボードでは、ロゴマークキー+E。 
マイコンピュータを開き、目的のドライブまたはフォルダを選択して、右クリック
で出るコンテキストメニューのエクスプローラをクリック(またはキーボードのE
を押す)。(目的のドライブ・フォルダーを開いた状態で起動する。) 
2 エクスプローラの画面
 2つのウインドウで構成されている。2つのウインドウの境界はドラッグして変
更できる。 
 (1)左側のウインドウ(すべてのフォルダ)は、デスクトップを最初にして
   パソコンに接続されている補助記憶装置とその中のフォルダーがツー 
   状に表示されている。 
 (2)ハードディスクのドライブ、フロッピーディスクドライブ、CD−RO
    Mドライブ、ネットワークコンピュータもフォルダーとして表示されて         
    いる。 
(3)フォルダーの左側の「+」印は、そのフォルダの中に別のフォルダがあ
    ることを示していて、クリックすると一段下の層のフォルダが現れ、
   「+」が「−」に変る。「−」をクリックすると下の層のフォルダが閉じ
    られ、「−」が「+」に変る。 
 (4)黄色のフォルダのアイコンは、選択され内容が右側のウインドウに表示
    されているときは、フォルダが開かれた形をしている。 
 (5)右側のウインドウ(開かれたフォルダ:xxxx)は、左側のウインド
    ウで選択されているフォルダの内容が表示されている。これはマイコン 
    ピュータからフォルダを開いて表示されるウインドウと同じで、表示方 
    法も[表示]メニュー(またはツールバー)の[大きいアイコン][小
    さいアイコン][一覧][詳細]で変更できる。ファイルの大きさを表示
    させるには、「詳細」を選択する。 
 (6)ファイル表示の順序は、[表示|アイコンの整列]で名前順、種類順、 サ 
    イズ順、日付順、に設定できる。(既定値は名前順)

3 カスタマイズ(customize)

(1) [表示|オプション]の「表示」タブの「ファイルの表示」で、既定値
   は「次の種類のファイルは隠す」が選ばれていて、システムに関係したフ
   ァイルを安全のために表示しないようになっているが、必要によって「す
   べてのファイルを表示」を選択すると拡張子が「.DLL」、「.SYS」などの
   ファイルを表示できる。(普段は「次の種類のファイルは隠す」を選択し
   ておく) 
(2) 既定値では「登録されているファイルの拡張子は表示しない。」にチェ
   ックが入っていて、拡張子が表示されていないのが、このチェックを外す
   と拡張子が表示される。 
 (3)[表示|オプション]の「ファイルタイプ」タブに登録されているファ
    イルが表示されている。ここでファイルの種類と実行型ファイル(アプ
    リケーション)を関連づける事が出来る。(別項「5ファイルの関連づ
    け」参照) 


4 ドライブやファイルのメンテナンス
 (1)ドライブの空き領域を調べる
  調べたいドライブを選択して右クリックして、「プロパティ」をクリック、
  情報タブにそのドライブの情報がグラフもついて表示されている。また、ド
  ライブを選択するとステータスバーに(ステータスバーが表示されていない
  ときは、[表示]で「ステータスバー」をクリックする。)、「空きディスク領
  域」が表示される。 
 (2)ドライブのフォーマット(ハードディスクのフォーマットは要注意)
  フォーマットするドライブを選択して右クリックして、「フォーマット」を
  クリック、フォーマットの種類を指定して、スタートボタンをクリックする。
  新しいFDのフォーマットは、ファイルの管理領域だけフォーマットする 
 「クイックフォーマット」は出来ない。「起動専用」は起動するシステムファ
  イルを転送する。「容量」は、FDの場合1.44Mbを選択してあれば問題が
  ない。(かなり古いNECの98シリーズと共用するFDの場合は1.2Mb
  を選択する。)ハードディスクのフォーマットはパーティションの管理も必
  要です。 
 (3)ファイルの情報と管理
  表示を「詳細」にしておくと、ファイル名、サイズ、ファイルの種類、更新
  日時が表示される。ファイルを選択して(ファイル名をクリックする。)右
  クリックしプロパティを選ぶと、もっと詳しい情報が出る。実行型ファイル
  の場合は、情報だけでなくアクセスキーなどいろいろな設定が出来る。 
 (4)新しいフォルダを作る(ファイルを分類して管理する。)
   新しいフォルダを作る場所(ドライブかフォルダ)を選択して、[ファイ
   ル|新規作成|フォルダ]で、「新しいフォルダ」が出来るので、フォル 
   ダの名前を入力する。(フォルダの名前を変更するときは、フォルダを選
   択して右クリックし、「名前の変更」をクリック(またはF2キーを押す)
   すれば入力できる状態になる。) 
 (5)ファイルのコピー・移動
  ファイルを別のドライブかフォルダにコピーするには、左側のウインドウに
  コピー先のドライブかフォルダを表示させておき、コピー元のファイルを選
  択して、コピー先のドライブかフォルダまでドラッグ&ドロップする。移動
  するときはシフトキーを押しながらドラッグ&ドロップする。(失敗したと
  きは直ちに[編集|元へ戻す])
   もっと安全にするときは、(こちらがお勧め)右クリックしたままドラッ
  グ&ドロップすると、メニューが出る。「ここにコピー(または「ここに移
  動」)」をクリックする。(失敗したときは「キャンセル」) 
 (6)ファイルの選択
   1個のファイルの選択はそのファイル名をクリックすればよい。複数の連  
   続したファイルの選択は、最初のファイルをクリックし、SHIFT キーを
   押しながら最後のファイルをクリックする。飛び飛びのファイルを複数選
   択するときは、2番目以降のファイルを CTRL キーを押しながらクリッ
   クする。右側ウインドウのすべてのフォルダとファイルを選択するときは、
  [編集|すべてを選択]。

5 ファイルの関連づけ
あるデータファイルをダブルクリックすると、関連づけされたアプリケーションが
起動して、そのデータを読み込む。(関連づけは拡張子によって行われる。)

(1) 関連づけされていないファイルをダブルクリックすると、「ファイルを
   開くアプリケーションの選択」ダイヤログボックスが出る。「ファイルの
   説明」には、そのファイルの拡張子の説明を記入する。(この説明がエク
   スプローラの右ウインドウにあるファイルの種類に表示される。)「この
   ファイルを開くアプリケーション」では、その拡張子のファイルを開くこ
   とが出来るアプリケーションを選ぶ。既定値では「このファイルを開くと
   きは、いつもこのアプリケーションを使う」にチェックがついているから、
   一時的に使うときはチェックを外す。 
(2) すでに関連づけされているものを変更するときは、[表示|オプション
   |ファイルタイプ]で、「登録されているタイプ」の中から目的のタイプ
   を選択して、編集ボタンを押す。ファイルタイプの編集ダイヤログボック
   スが開かれる。アクションの「open」を選択して、編集ボタンを押すと、
   アクションの編集ダイヤログボックスが出る。「アクションを実行するア
   プリケーション」に変更するアプリケーションのパスとファイル名を入力
   する。OKを3つ押して終了。
   ファイルタイプの編集ダイヤログボックスで追加ボタンを押して、新しい
   アクションを設定すると、そのアイコンを右クリックしたときに出るコン
   テキストメニューを編集できる。 

6 注意事項

(1)インストールしたアプリケーションのフォルダをむやみに移動しないこと。 
(2)インストールしたアプリケーションのフォルダの名前をむやみに変更しな
 いこと 
 (3)おかしいと思ったら、直ちに[編集|元へ戻す]を実行すること。 
 (4)ファイル・フォルダの削除は慎重にすること。 


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