第3回 たくさんの直線・変数


5 VARIALES 変数

コンピュータ計算による表現の威力を実感するための第1段階として、数字どうしの関係の扱い方を学ぶ。 複雑さの度合いに応じて多様な関係式が存在するが、最も基本となるのは、等価の関係である。
同じ意味のある数字を使う場合には、その数字を1つの記号で表しておくと、とても便利である。

群れのように集まる
●水平な直線(高さ90)
  Paper 0
  Pen 100
  // 90の高さにある水平線分
  Line 15 90 85 90

●水平な直線(高さ70)
  Paper 0
  Pen 100
  // 70の高さにある水平線分
  Line 15 70 85 70

●変数を用いた表現(Setコマンド)(1)
  Paper 0
  Pen 100
  // Vは高さ(垂直位置)
  Set V 70
  Line 15 V 85 V

●変数を用いた表現(Setコマンド)(2)
  Paper 0
  Pen 100
  // Vは高さ(垂直位置)
  Set V 90
  Line 15 V 85 V

●変数を用いた表現(Setコマンド)(3)
  Paper 0
  Pen 100
  // Vは高さ(垂直位置)
  Set V 30
  Line 15 V 85 V

●変数を用いた表現(Vを他のばしょで利用)(1)
  Paper 0
  Pen 100
  Set V 90
  // Vを使う2本の線を描く
  Line 15 V 25 V
  Line 50 15 V V

●変数を用いた表現(Vを他のばしょで利用)(2)
  Paper 0
  Pen 100
  Set V 20
  // 2本の直線が1回の数字の書き直しで
  // 簡単に移動してしまう
  Line 15 V 25 V
  Line 50 15 V V

●変数を用いた表現(数字は操り人形のヒモ?)(3)
  (p.48 左の例)

●変数を用いた表現(ペンの濃度の値を名前で表す)(4)
  (p.48 右の例)

2つ以上の変数

●水平直線と垂直直線の位置を、変数を利用して決める
  (p.49 左の例)

●変数を共有させれば、2つの直線を関係付け描画表現となる
  (p.49 右の例)

●直線の濃度と位置とを、1対1の関係で
  (p.51 左の例)

●新しい変数Hに最初の変数GをSetする(GをHにコピー)
  Paper 0
  Set G 75
  Pen G
  Set H G
  Line H V0 H 100

  Paper 0
  Set G 25
  Pen G
  Set H G
  Line H V0 H 100

変数を使う時の規則
●Setコマンドで値を設定する前に、変数を使えない

●変数には、わかりやすい意味の通じやすい名前を付ける

●数字はいつも数字、変数の名前に使えない

●変数の名前は数字ではじまってはいけない

●コマンドの名前を変数の名前として使ってはいけない

まとめ
変数とは、名前が付けられた数量である。


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