元気に育て!豊かに実れ!
人々の願いは今も昔も同じ






 地元で「鹿嶋さん」と親しみを込めて呼ばれている「鹿嶋祭り」のルーツは、五節句の中の端午の節句の行事といわれています。これに疫病や災害などの悪いものを流す道祖神信仰が重なって今のような形のお祭りになりました。
 端午の節句がもとになっているので、かつては旧暦の5月5日に行われていました。しかし、近年では子どもの休みにあわせて6月の第2日曜に行われています。子どもたちがこの祭りに思う存分参加できるようにとの配慮からです。

 祭りの当日に向けて、一月も前から町内の大人達が中心となって準備を始めます。船に乗せる大きな人形を作ったり、小さな武者人形の作り方を子ども達に教えながら作ったり、赤・黄・緑の和紙を張り合わせて旗を作ったり。
 船の回りにはガヅギを巻きます。ガヅギとは、正式にはマコモのことで、沼や川岸に生える稲科の大型多年草。これを祭りの前日に雄物川の川岸から沢山採ってきて、船縁に巻きつけるのです。

 子どもの祭りとはいいながら、準備は大がかりでそのほとんどを大人が取り仕切ります。 しかし、それも地域の子どもの健やかな成長を祈ればこそ。当日集まった子ども達の歓声や笑顔は地域の宝物です。この思いは350年の昔から変わらぬまま受け継がれています。
鹿嶋さん 厄を流す 唄と太鼓 これから





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