にぎやかに飾られて
厄を流すための晴れ姿






 祭り当日。鹿嶋船は荷車に乗せられ、大きな帆が張られます。引き綱もつけられて いよいよ子ども達がこれを持って船を引き始めます。沢山乗せられた武者人形は、紙粘土や包装紙を使って子どもやお母さんたちが作ったもの。この一体一体が子どもの厄を背負ってくれるのです。
 日吉神社でお払いをうけて町内を巡りおわると、船は川に流されます。かつては新屋浜まで運んで、若者達が泳いで船を沖に押し出してやったそうですが、今では浜まで出ることはなく、雄物川の河川敷から河口に向けて流します。




 祭りの翌々日あたりに雄物川の河口を散歩すると、流されたあとの鹿嶋船を見ることが出来ます。沖まで出ることなく、河口の砂浜に打ち上げられた色とりどりの武者人形達。子どもの厄を背負ったまま立ちつくす姿はなんだかけなげです。
鹿嶋さん 元気に育て 唄と太鼓 これから





山王祭 やまはげ 祭のトップ 表紙